コーヒー大事典

コーヒーのちょっと意外な活用法針山の中身に使う

コーヒー・トリビア

コーヒーを使うことで、思わぬメリットが

裁縫道具の一つ「針山」。裁縫の際に、使わない針を刺しておく道具です。中身は一般的には綿や繊維が使われることが多いですが、ここに「コーヒーかす」を活用することができます。もともとコーヒーには油分が含まれており、抽出が終わったあとの「コーヒーかす」にも、油分が残っています。ですから、コーヒーかすを中身に使うことで、針のさびを防ぐ効果が期待できるわけです。コーヒーのいい香りもして、コーヒー好きにはうれしい針山のできあがりです。

乾燥させないと逆効果に

「コーヒーかす」で針山を作る際には、「コーヒーかす」を十分に乾燥させる必要があります。湿り気が残っていると、カビの原因にもなりますし、針のさびにもつながります。

「コーヒーかす」を乾燥させるには、3つの方法があります。

1つ目は「フライパンで煎る」こと。湿ったコーヒー粉を、熱したフライパンで水分がなくなるまで煎ることで、水分を飛ばすことができます。その際、火を弱火にして、コーヒーかすを焦がさないようにすることがポイントです。

2つ目に挙げられるのが、「電子レンジで乾燥させる」方法です。熱した際にコーヒーかすが飛び散らないように、少し深めのさらにコーヒかすを入れ、ラップをかけずに電子レンジにかけます。ときどきスプーンなどでかき混ぜながら、コーヒーかす全体の水分を飛ばしていきます。ポイントは、コーヒーかすをなるべく「平ら」にならすこと。この方法で乾燥させると、電子レンジの中のにおいも取れるので、一石二鳥です。

3つ目は「自然乾燥」。平らな皿などに広げて風通しの良いところに置き、日光で乾燥させます。屋外で行う場合、風でコーヒーかすが飛んでいくことのないよう、風のある日は避けましょう。

「コーヒーかす」をしっかり乾燥させたら、あとは布に詰めるだけです。針山に加工する際には、なるべく「目の細かい布」で作るようにしてください。目が粗い布だと、中から「コーヒーかす」が出てきてしまう心配がありますので、ご注意を。