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TALK SESSION トークセッション 世話役と新入社員 その3年後 TALK SESSION トークセッション 世話役と新入社員 その3年後

元世話役(以下先輩)
関東支店

現在は4人の部下を率いる営業課の課長。世話役の経験を活かしてリーダーシップを発揮中。

元新入社員(以下後輩)
東京支社

大手卸店の地域本部を担当し、小売店の売り上げ状況などを追いながら卸店への提案活動を行っている。

世話役とは実際はどのような存在なのでしょうか

先輩: 初めて社会に出た新入社員が、会社や仕事にスムーズに馴染めるよう近くにいてサポートするのが世話役だと思っています。 世話役本人の考えや職場の状況によって具体的な接し方は異なりますが、私の場合は社会人としてのマナーや仕事上で必要な社内手続きなど、基本的な部分を中心に指導しました。

後輩: 実際に業務を行いながら、挨拶や言葉遣いなどで気になった点があればその都度指摘していただくという形です。商談相手へのアポ取りの基本や、営業先への効率の良い回り方なども教わりました。

先輩: 自分の営業活動が忙しい時期だったので、あまりかまってあげられなかったと反省しているんだけど。

後輩: そんなことはありませんよ。日報(日々の活動内容を報告する書類)にも、いつもコメントしていただいたじゃないですか。

先輩: そうだったかな。

〈先輩へ〉世話役を務める上で、どんなことに気をつけましたか

先輩: 新入社員は、何がわからないかもわからないんです。だから彼を見ていて、大事なことなのに気づいていないようなら、先回りして教えるようにしました。

後輩: 絶妙なタイミングで教えていただけたので、本当に助かりました。一度にまとめて教えられても、なかなか身につかないので。

先輩: 彼は人に可愛がられる性格なので、仕事上のことは課の他のメンバーも進んでアドバイスしていたし、世話役にとっては手のかからない新入社員だったと思います。だけど、二度だったか本気で叱ったことがあったなあ、大事な会議に遅刻して。

後輩: あれに対しては言い訳もできません……。先輩のいつもと違う雰囲気に心の底から反省しました。
でも、先に先輩が叱って下さったことで最初に叱ろうとした課長の熱が冷めてしまったそうです。

先輩: あのときは少し言葉がすぎました。すぐに反省して謝ることにもなったね。

後輩: いえいえ気にしないでください。
いつも自分を全力でフォローしてくれる先輩をあれほど怒らせてしまったのが申し訳なかったし、怒ったことを先輩が気にしているのも伝わってきたのでなおさら身に染みました。でも、あんなに本気でぶつかってくれる先輩が近くにいるのは本当にありがたいことです。

〈後輩へ〉今、ご自身も世話役を務めているとか?

後輩: 新入社員の世話役を務めています。年齢が近いので打ち解けるのは早いのですが、間違っていることを毅然と叱るのがなかなかできません。その点、先輩が叱るべきときにしっかり叱ってくれたのはとても感謝しています。

先輩: でも、自分がどんなに忙しくても新入社員が質問に来れば必ずその場で答えているし、落ち着いて話をする時間を取ろうとしているのは、自分ができなかっただけに偉いと思うよ。

後輩: 私の性格もあるのだと思います。ただ、手取り足取り教えるのが良いのかと最近少し悩んでいるんです。先輩はよく、考える時間を与えて私の意見を聞いてからアドバイスをくれたじゃないですか。質問にすぐ答えるのではなく、まず調べる方法を教えてくれたり。

先輩: 答えを教えれば手っ取り早いんだけど、自分で動いて知ったほうが身につくこともあるから。場面場面での使い分けが大切なんじゃないかな。

後輩: 経験して初めて、私のような若手が世話役を経験すれば自分の成長にも結びつくことがわかりました。新入社員と接する中で日常の仕事では気づきにくい自分の欠点が浮き彫りになり、それを修正する機会になるんですね。

2年目以降のお二人はどのような関係なのでしょうか

先輩: 実は、仕事上では2年目以降の方が彼との接点が多いんです。私が担当していたお得意先を彼が引き継ぐことになり、お得意先の特徴を伝えたり、対応方法について様々な質問を受けるようになりました。

後輩: 世話役だった頃は、先輩のお得意先は主に卸店で、新入社員はまず店舗回りをして営業経験を積むことになっていましたからね。訪問先についての疑問などは、そのチェーンを担当している他の先輩に聞いていました。

先輩: 世話役の担当先を引き継ぐというのは、割と珍しいケースじゃないかな。

後輩: 担当顧客を持つと一気に責任が重くなり戸惑うことも増えるので、前の担当者が世話役の先輩で本当に助かっています。

先輩: 世話役を務めて良かったと実感したのも、実はお得意先を引き渡してからでした。お得意先のセールスから「彼、頑張っているよ」と聞いたり、お得意先の方が何十人も集まる販売会議でのプレゼンを無事に仕切り、先方の部長さんから「彼のこと褒めてあげてよ」などと言われると、確かな成長を感じて嬉しいものです。

後輩: 『過去のAGFの先輩方が信頼関係を築かれてきた』お得意先なので、その努力を無駄にしないよう頑張ります。まだまだ未熟ですが、自ら社内を引っ張れるようなセールスを目指しますので期待してください。