ニュースリリース

2016年10月17日

〜ペットボトルからペットボトルへの「完全循環型リサイクル」により〜
AGF、「第42回資源循環技術・システム表彰」において
「経済産業大臣賞」を受賞!

 AGF(味の素ゼネラルフーヅ株式会社 代表取締役社長:品田 英明)は、「主力ボトルコーヒー全商品への、資源循環型の再生耐熱PET樹脂100%使用ペットボトル導入」の取り組みが認められ、「第42回資源循環技術・システム表彰」において経済産業大臣賞を受賞しました。表彰式は、10月14日(金)に機械振興会館で行われました。

 AGFは、2012年春季より、ボトルコーヒーに使用するペットボトルに、ペットボトルからペットボトルを再生する資源循環型リサイクル技術を導入しています。しかし、AGFの主力ボトルコーヒーはホット充填で製造されるため、耐熱タイプのPET樹脂を使用する必要がありました。再生PET樹脂には非耐熱タイプのものしか存在せず、耐熱タイプの石油系PET樹脂も併用して使用せざるを得ないことから、耐熱タイプのペットボトルの再生PET使用率は50%にとどまっていました。

 今回、ペットボトルのケミカルリサイクルという世界唯一の革新的な技術によって、耐熱タイプの再生PET樹脂が開発されました。AGFはいち早くこれを取り入れ、2016年春季よりAGF製造の主力ボトルコーヒー全商品に再生耐熱PET樹脂を100%使用し、「完全循環型リサイクル」を実現しました。この取り組みにより、原料として年間約2,000トン相当(概算)の石油資源使用量を削減できる見込みです。

 AGFは今後も、持続可能な資源循環型社会にさらに貢献していきます。

〈ブレンディ〉
ボトルコーヒー
〈マキシム〉〈トリプレッソ〉
ボトルコーヒー
高解像度画像
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  • ペットボトルのケミカルリサイクル
    現在、回収されたペットボトルの約8割が、再生時には元の品質が維持できないことから、ペットボトルに再生することができず、卵を包装するパックや食品用トレーなどにリサイクルされています。しかしペットボトルのケミカルリサイクルでは、使用済みペットボトルを化学的に分解して原料に戻し、再びPET樹脂として利用することで、石油由来原料から作られた新品のペットボトルと同等の品質へ再生することが可能です。
    この技術は、世界唯一の技術、東洋製罐株式会社のグループ会社であるペットリファインテクノロジー株式会社のPRT方式(アイエス法)によるもので、内閣府食品安全委員会で食品容器への使用が承認されています。

■「資源循環技術・システム表彰」とは

  • 本表彰は昭和50年度にスタートし、廃棄物の発生抑制(リデュース)、使用済み物品の再使用(リユース)、再生資源の有効利用(リサイクル)に寄与する、高度な技術又は先進的なシステムの特徴を有する優れた事業や取組を広く公募・表彰し、その奨励・普及を図ることにより、循環ビジネスを振興することを目的としています。
    過去に、「都市ごみ再資源化システム」、「副産物の再資源化システム」、「プラスチックリサイクル」など、様々なリサイクル技術を顕彰、普及させることにより、資源の多くを海外に依存している我が国において、3Rの推進による資源の有効利用を推進し、我が国の地域振興、産業振興に寄与しています。
    主催:一般社団法人産業環境管理協会
    後援:経済産業省