ニュースリリース

2017年3月7日

〜ペットボトル商品の「完全循環型リサイクル」の実現〜
AGF、「第38回食品産業優良企業等表彰」において
「農林水産省食料産業局長賞」を2年連続受賞!

 味の素ゼネラルフーヅ株式会社(以下、AGF 代表取締役社長:品田 英明)は、再生耐熱PET樹脂を100%使用したペットボトルの導入による「完全循環型リサイクル」の実現が認められ、「第38回食品産業優良企業等表彰」環境部門の「容器包装リサイクル推進タイプ」において農林水産省食料産業局長賞を受賞しました。なお、AGFにとって同賞は2年連続の受賞(昨年は、「スティック商品のコンパクト化」により受賞)となります。

 2012年春季より、AGFのボトルコーヒーに使用するペットボトルには、ペットボトルからペットボトルを再生する資源循環型リサイクル技術を採用していましたが、AGFの主力ボトルコーヒーはホット充填のため耐熱タイプのPET樹脂を使用する必要がありました。しかし再生PET樹脂には非耐熱タイプしかなく、耐熱タイプの石油系PET樹脂も併用せざるをえないことから、再生PET樹脂の使用率は50%にとどまっていました。

 昨年、ペットボトルのケミカルリサイクルという世界唯一の革新的な技術によって、耐熱タイプの再生PET樹脂が開発されたため、AGFは2016年春季よりこれを取り入れ、主力商品に再生耐熱PET樹脂を100%使用したペットボトルを導入し、「完全循環型リサイクル」を実現しました。これは世界の飲料メーカーの中でも唯一AGFだけが行う取り組みです。これにより、原料として年間約2,000トン相当(概算)の石油資源使用量を削減する事が可能になりました。

 また、2015年春季より、独自の環境マークである「ほっとするエコ」マークの商品パッケージへの表示を開始しています。再生PET樹脂を使用しているペットボトル商品には「再生プラでエコ」のマークを記載し、お客様に環境への取り組みが一目でわかる情報として発信しています。

農林水産省 丸山大臣官房審議官より表彰される、山中常務執行役員(右)
〈ブレンディ〉ボトルコーヒー
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〈ブレンディ〉ボトルコーヒー 無糖
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〈ブレンディ〉ボトルコーヒー 微糖
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〈ブレンディ〉ボトルコーヒー 低糖
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〈ブレンディ〉ボトルコーヒー ブラック ディープアロマ
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「ほっとするエコ」マーク「再生プラでエコ」
  • 「食品産業優良企業等表彰」
    国民経済及び国民食生活上不可欠な役割を果たしている食品産業に関し、食生活ニーズに対する的確な対応、農商工連携の推進等による地域農林水産物の利用増進、食料資源の効率的利用、生産性の改善向上、流通合理化技術、省エネルギー・省力化技術、廃棄物の排出削減と利活用、消費者対応による食の安全・安心の普及・啓発及び、画期的な新技術、新製品の開発を行った企業等、更には、食品の製造加工等において伝統的又は革新的な高度の技術・技能を有する者を広く表彰することによって、食品産業界全般に亘る更なる発展に資することを目的にしています。
    主催:一般財団法人食品産業センター、公益財団法人食品流通構造改善促進機構
    後援:農林水産省
  • ペットボトルのケミカルリサイクル
    現在、回収されたペットボトルの約8割が、再生時には元の品質が維持できないことから、ペットボトルに再生することができず、卵を包装するパックや食品用トレーなどにリサイクルされています。しかしペットボトルのケミカルリサイクルでは、使用済みペットボトルを化学的に分解して原料に戻し、再びPET樹脂として利用することで、石油由来原料から作られた新品のペットボトルと同等の品質へ再生することが可能です。
    この技術は、世界唯一の技術、東洋製罐株式会社のグループ会社であるペットリファインテクノロジー株式会社のPRT方式(アイエス法)によるもので、内閣府食品安全委員会で食品容器への使用が承認されています。