コーヒー大事典

もっとおいしくなるコーヒーの淹れ方コーヒー器具事情

コーヒーの淹れ方にはちょっとこだわりたい・・・そんな方が増えてきたようです。また、アウトドアブームの影響で、キャンプ場などの野外でコーヒーを楽しむ人も見かけるようになりました。
一方で、コーヒー器具にはさまざまな種類や、それぞれに異なる特性があります。ここでは、ご家庭やアウトドアシーンでもおいしいコーヒーを入れるための、さまざまなコーヒー器具をご紹介します。

ペーパードリップ

ドリッパーの上にペーパーフィルターをセットして、コーヒーを抽出する方法が「ペーパードリップ」です。ペーパードリップの特徴はなんといっても「手軽」であること。フィルターは使い捨てであるため、いつでも清潔。また、1人分でもおいしく入れることができます。

ペーパーフィルターでの入れ方は、基本的にはネルドリップと同じですが、細かい部分では違いも。ネルドリップで淹れる時の「ネルを煮る」作業は不要で、いきなりコーヒーサーバーにペーパードリップを装着しますが、挽いたコーヒーを入れる前に、熱湯をペーパーフィルター全体にかけ、ペーパーフィルターが持つ「紙のにおい」を取る必要があります。その後、挽いたコーヒー豆をペーパーフィルターに入れ、コーヒー豆全体に少量のお湯をかけて「蒸らす」過程を経てから、お湯を注ぎ抽出を行います。

使用するコーヒー豆は、中挽き、中細挽き、または細挽きが適しています。

おいしい淹れ方

AGF®では、私たちの製品をおいしく召し上がっていただくために、ペーパードリップでのコーヒーの淹れ方を紹介した動画を公開しています。
以下のバナーから、ご覧いただけますので、ぜひ参考になさってください。

コーヒー・トリビア

ペーパーフィルターは一人の主婦の知恵から生まれた!

コーヒーを淹れるのがはじめての人でも、簡単においしく淹れることができるのが「ペーパードリップ」。いわゆる「ろ紙」でコーヒー粉を漉して、コーヒーを抽出する方法です。このペーパードリップの際に必要となるのが「ペーパーフィルター」。いまではスーパーやコンビニエンスストアなどでも販売されている馴染み深い製品ですが、実はこのペーパーフィルター、ある一人の主婦によって発明されたことをご存じですか?

その主婦の名はメリタ・ベンツ。ドイツの都市、ドレスデンに暮らすメリタは、20世紀のはじめ、「おいしいコーヒーを、もっと簡単に、最愛の夫に飲ませてあげたい」という思いで、新しい抽出方法の研究を始めました。当時のコーヒーは、布や金網を使って抽出されていましたが、手間がかかるうえに後片付けも大変。金網で抽出する際は、コーヒーの粉が抽出したコーヒー液に入ってしまうということもあり、コーヒーは「手軽に淹れる」ことができるものではなかったのです。

メリタは、試行錯誤の末、小さな穴をいくつも開けた真ちゅう製の容器にろ紙をセットし、そこにコーヒー粉を載せてお湯を注ぐ方法を考え出しました。これなら金網のように、コーヒー粉が入ってしまうこともありませんし、コーヒーを抽出したあとは、ペーパーフィルターごと捨てることができ、後片付けも簡単。コーヒーの雑味をろ紙が吸ってくれるため、おいしさも高まることが分かりました。

その後、彼女は1908年に、たった4名の小さな会社が立ち上げ、ペーパーフィルターの製造・販売を開始します。ペーパーフィルターはまたたく間に大人気となり、ドイツ中に評判が広がりました。そして4年後には、生産が追いつかないほどの人気となったそうです。その会社は、彼女の名前を冠した「メリタ(Melitta)」社。今では世界160ヶ国に展開するグローバル企業です。皆さんも名前を耳にしたことがあるのではないでしょうか。一人の主婦の、夫への愛情が素晴らしい発明を生み、コーヒーの楽しさを広め、そして世界に知られる大企業の礎となったのです。