コーヒー大事典

コーヒーの美味しさを知るために、ぜひ植物としてのコーヒーにもご注目ください。第2回は、コーヒーの木が育つための条件についてご説明します。

コーヒーの木を知っていますか?コーヒーの生育条件

コーヒーの木は日差しが強すぎても育ちません。

コーヒーを育てる4つの条件

コーヒーの木は育てるのが非常に難しい植物です。以下の4つの条件を満たした環境でないと、うまく育ってくれません。

降雨量

コーヒーの木の生育に必要な降雨量は年間1800mm〜2500mm。特別多くも少なくもない降雨量ですが、重要なのはその時期。成長期に雨が多く降り、収穫期には乾燥している、つまり雨季と乾季がある環境が必要です。

日当たり

コーヒーは日光を好む植物であるにもかかわらず、日当たりが強すぎると元気がなくなってしまいます。そのためコーヒーの産地では、コーヒーの木のそばに少し背の高い木を植えて、日差しを和らげているそう。コーヒー木のために日陰を作ってくれる、この背の高い木のことはシェイドツリーと呼ばれています。

温度

ブラジルやアフリカで育てられていることから、灼熱の中で育つイメージがあるかもしれませんが、実はコーヒーの木の生育に適しているのは、年平均20℃ほどの地域。夏の避暑地のような過ごしやすい温度であることが求められるのです。

土質

土質は肥沃で水はけが良いことが重要。かつ少し酸性の土壌の方が、コーヒーの木の生育には良いようです。

4条件を満たす土地とは

上に挙げた、降雨量・日当たり・温度・土質という4つの条件を満たす地域とは、どこでしょうか。それは、地球の赤道直下から、南北の回帰線(太陽が最も北または南になる時の緯線)までのエリアとなります。緯度で言うと、北緯25度から南緯25度の間となります(下の世界地図の、赤い帯になっているエリアです)。ここがまさにコーヒーの木の生育に適したエリアで、<コーヒーベルト>と呼びます。

世界地図で見ると、コーヒーベルトに位置する国々は、かなり暑い土地という印象が強いですが、そのような土地においても、山や高地では平均温度はぐっと下がります。

また、山の高いところでは昼間と夜間の温度差が大きくなり、コーヒーの木が温度変化から身を守るためにぎゅっと身を引き締めることで、コーヒー豆も堅くなり、味わい深いコーヒーにつながるとされています。