包材開発部門

お客様の“おいしい”を実現した製品をそのままキープしてお手元まで
確実に届けるための包材の開発をしています。
AGF®の企業姿勢でもある環境配慮、使い勝手、流通過程での安心安全を、
社内外のネットワークと連携して、研究開発しています。

完成したおいしさキープ、包材の徹底した素材検討から開発まで

包材の試作品を、機器検査する様子

コーヒーはとてもデリケートな製品です。
各製品の包材は、保存環境の風味への影響を最低限に抑えるためのさまざまな工夫を取り入れています。
酸素や光による劣化を防ぐための薄いフィルムを何層にも重ねた包装や、コーヒー豆の呼吸を妨げないようにバルブ機構を取り付けた包装など、完成したおいしさをキープできるよう、素材検討から形状・機能の技術開発までおこなっています。

お客様のお手元まで製品を守る

流通環境を想定した測定テストの例

製品をお手元に運ぶ流通は、時として過酷な状況になることも。
包材の開発においては、その流通環境を想定した振動や落下など衝撃を与える測定テストをおこない、適正な強度設計をおこなっています。

おいしさを心から楽しんでいただくための、使い勝手の向上

安心して抽出できるドリッパー

AGF®では、おいしさを十分に味わっていただくためには、使い勝手の心地よさも重要であると考えています。
ラベルの分別時にフィルムを摘みやすいボトルや、抽出時にカップ上で倒れず安心して使用いただけるドリッパー、手で切り取れる開けやすい包装など、少しでも気持ちよく製品を味わっていただくため、パッケージの改善を続けています。

手で簡単に開封できるスティック

スティック包装では、はさみが無くても手で開封できるように、「開封部分のみ手で切れる」という加工を施しているため、簡便にカフェオレなどのミックスコーヒーをお楽しみいただけます。

AGF®の企業姿勢、環境への配慮も包材から

環境を配慮した製品づくりはAGF®の企業姿勢を表しています

瓶を使い捨てにしない詰め替え用インスタントコーヒーや、分別リサイクルしやすいミシン目を入れたペットボトルのラベルなど、AGF®では常に、業界に先駆けた環境にやさしい包材の開発に取り組んできました。
植物原料から作られた素材や、使用済みペットボトルを再生させた素材を、スティック、インスタントコーヒー、レギュラーコーヒーなどの袋包装やペットボトルに採用し、石油資源使用の削減に努めています。
最近では、スティックの一部の製品に、コーヒー業界では初めて紙を使ったフィルムを採用しました。

研究者の声

商品コンセプトに合わせた包材で、お客様に新たな価値を

包材開発担当

包材開発部門では、AGF®製品の包材開発・設計・改良を行っています。
製品カテゴリーごとに担当者がいて、製品の包材を例にとると、中身を入れる個装フィルム、個装フィルムを入れるカートン(小箱)、カートンをスーパーなど流通業者まで輸送するためのダンボールに渡る包材設計のすべてを1人で担当します。
新製品の包材は、年2回の発売タイミングにあわせて、約半年前から関連各部署や研究開発部門でその新製品のコンセプトを共有しながら設計開発にかかります。
昨今のネット通販における配送業者の負担を軽減させるため、私は郵便受けに商品を直接投函することができ、お客様も時間を気にせず受け取ることができる箱の開発を担当しました。開発において箱の大きさを規定サイズ内におさめるだけでなく、中身がきれいに整列した状態でお客様のお手元に届き、商品が配送中に壊れない包装を設計しました。
包材は、材質以外にも、誰もが製品を簡単に使用できる包材自体の使い勝手、売り場での見栄え、工場での生産効率も考えながら設計しなければなりません。特に最近は、「環境問題」や「ユニバーサルデザイン」ということも意識して、付加価値のある新規包材を開発しています。
私たち包材開発部門では、常にお客様にAGF®の新たな価値を提供できるような包装設計を志したいと考えています。