商品開発部門

製品コンセプトに合わせ、開発の方向性を決定し、最終的な製品化までを手がけます。
事前に定めた製品コンセプトに沿って、おいしさの根拠となる科学的なデータと、
研究員の研ぎすまされた官能評価を組合せ、日々開発を進めています。

試作品のテストを積み重ねて、製品の目指すおいしさを決定

専門パネルが評価を重ねた上で、お客様にテストしていただきます

既存の製品に新規の原料を加えたもの、原料の配合割合を変えたものなどの試作品を何パターンも用意。専門パネルと呼ばれる評価員が評価をおこなって、おいしさの改良につなげるための嗜好性を確認します。

そのうえで最終確認のため、お客様を対象とした試作品のテストを実施。試作品が好まれるかを判断するリサーチをおこなっています。

製品ごとにおいしさを追究し、開発

バラエティに富む製品形態にあわせた開発が必要です

AGF®では、レギュラーコーヒー、インスタントコーヒー、スティックコーヒー、ボトルコーヒーなど、さまざまな形態の製品を展開しています。
それぞれの製品形態で、開発工程が大きく異なるため、商品開発部門では製品形態ごとにグループを分け、開発をおこなっています。

たとえば、レギュラーコーヒーでは、原材料はコーヒー豆のみ。コーヒー豆の選定(品種・産地)や焙煎、粉砕の方法などが味を決めることになります。
一方、スティックコーヒーのカフェオレ等の製品は、コーヒー以外にもさまざまな素材で構成されているため、それらの特徴をつかみ、ブレンドしていくことが重要となります。

設計したおいしさをお届けするため、工場で製造条件を調整

工場での製造工程にも気を配ります

多くのお客様へ製品をお届けするために、最終的には製品は工場で生産されますが、この工場における製造条件を調整することも、おいしさを実現するために重要な要素です。

たとえば、同じコーヒー豆を同じ時間焙煎したとしても、工場の機械の個体差による微妙な違いが、風味に影響を与えることがあります。
お客様のお手元へ設計したおいしい製品をお届けするために、工場の様々な製造工程において製造条件の最終調整を行うのも商品開発部門の大切な役割です。

研究者の声

ロングセラーの定番でも、おいしさを改善し続ける

インスタントコーヒー製品
開発担当

私は、インスタントコーヒーの「ブレンディ®」の製品開発を担当しています。「ブレンディ®」は、40周年を迎えたロングセラーの製品です。このように長い歴史を持つ製品でも、時代とともにお客様の好みも少しずつ変化しているため、お客様が求めている「ブレンディ®」のおいしさに合わせ品質改良を継続的に行っています。お客様が「ブレンディ®」にどのような品質を求めているのかを調査し、その結果に基づいて目指す味や香りの改良点を決定します。そして関連部門と連携をとりながら、試作を何通りも繰り返し目指した味香りが実現できているかを評価して「ブレンディ®」改良品を完成させていきます。
以前私は焙煎技術開発を担当しており実験室レベルでの味づくりは得意としていましたが、実際の工場規模でのテストの経験がなく、設計通りの風味にならず改良案の前提が覆されてしまう事もありました。しかし、どの様な場合でも関連部門との連携や経験豊富な先輩のサポートにより課題を解決することができ、「チームで一つの製品を作り上げていく」という事を常に実感しながら研究開発する事ができています。
これからもお客様の求める「ブレンディ®」のおいしさを追究し続けていきたいと考えています。

研究者の声

手軽に味わえるスティック製品から、お客様への価値を発信

スティック製品開発担当

私は「ブレンディ®」 スティック カフェオレや「ブレンディ®」ティースティックなど、主にスティックタイプの製品を開発しています。その製品の開発にあたっては、事業部門から「こういう味をつくってほしい」と依頼があって開発をすることももちろんありますが、過去の知見を活かして「こんな製品をつくってみてはどうか」と研究開発部門から提案することもあります。
代表的な例としては、「ブレンディ®カフェラトリー」シリーズの泡立ちを良くした製品の開発があります。複数の原料の組み合わせによって、泡立ちがより良くなるという知見が得られました。そこで、この知見をもとにカフェラテや抹茶ラテ、紅茶ラテといった複数製品の改良を提案し、改訂品の導入に結び付けました。
製品開発の仕事は、開発したら終わりではなく、実験室でつくった試作品と同じ品質の製品が工場で問題なく生産できるかどうかを確認するところにまで到ります。特にスティック製品は、原料が配合通りに均一に混合されている事が重要ですので、工場での確認テストでは複数回サンプリングし、品質検査確認を繰り返し行います。多いときには一度に50〜60杯の風味検査をすることもありますが、お客様が「おいしい」と感じてくださる品質を守ることが何よりも重要な事柄だと意識して行っています。
これからも私たちは、「お客様にどういう価値が提供できるか」という厳しい目線で、新たなスティック製品を開発していきます。

研究者の声

一人ひとりの嗜好にあったコーヒーの風味設計を目指したい

コーヒー開発担当

コーヒー開発担当グループでは、主にインスタントコーヒー、レギュラーコーヒー、リキッドコーヒーの製品開発や製品に適用するスペシャリティ技術の開発を技術開発部と協働して行っています。その中でも私は、レギュラーコーヒーの製品開発やそれを支える焙煎技術などの開発を担当しています。生豆の選定からブレンド比率や焙煎度、粉の粒度、抽出レシピなどを細かく検討し、商品コンセプトやターゲットの好みにあった風味を設計していきます。
私はこれまで、「ちょっと贅沢な珈琲店®」や「森彦の時間」の商品を開発してきました。「ちょっと贅沢な珈琲店®」の地域限定商品では、AGF®独自の調査結果とその地域特有の文化や好まれている商品などの情報を掛け合わせ、その地域のお客様の嗜好に合わせたAGF®ならではの風味設計を行っています。その結果、九州は「まろやか」、東北は「コク豊か」、という、地域ごとに異なる風味の商品が生まれました。一方、 「森彦の時間」は、北海道札幌市内で展開するカフェ「森彦」様との共同開発で生まれた商品です。実際にカフェへ伺ってその世界観を体感し、何度も試作を重ね、ご自宅でも森彦のカフェのような、心を満たす豊かな時間を感じていただけるコーヒーを創りあげました。
“おいしい”と感じるコーヒーの風味は、一人ひとり異なると思います。今後も様々な知見を集めて、お客様一人ひとりの嗜好にあったコーヒーの提供を目指していきたいと思います。