AGF社員インタビュー
より味わい深くより香り高く
真に求心力のあるコーヒーを追求

開発研究所 商品開発部 ドライコーヒー開発グループ
2014年入社 生命農学研究科修了

01 無数の選択肢のなかから
求める味を探し出す

私の所属グループでは、レギュラーコーヒーやインスタントコーヒーの製品開発や技術開発を担当しています。製品開発とは、同じクオリティの製品を量産するための各種パラメータ設定のこと。求める味わいや香りを実現させるために、豆の品種選定や調合比率、焙煎の度合いなどを決めていきます。
また、実験過程でレシピに落とし込むことができても、同じクオリティの製品を工場で大量生産できるかどうかは別問題です。ここで、省コストや時間短縮なども視野に入れた技術開発が必要になってくるわけです。いずれも、商品力や供給力に大きく影響するため、市場におけるAGFの競争力を左右する重要なミッションだといえます。いくら自分たちが良いと思っても消費者に受け入れられなければ意味を成しませんし、コストが高すぎたり生産効率が悪すぎたりしては、やはりビジネスとして成立しません。
このため、製品の方向性についてはマーケティング部門と、製造法については生産部門と密接にやりとりしながら進めていきます。求める味わいや香りを言葉で表現するのには限界がありますし、豆の品種やブレンド比率、焙煎の程度などの組み合わせは無限に考えられます。このようななかから答えを1つに絞り込まなくてはならない点が、最も難しいですね。生みの苦しみがともなうぶん、商品ができあがったときの喜びや達成感はひとしおです。

02 関係者のだれもが
コーヒーづくりにストイック

関係者のだれもがコーヒーづくりにストイック

AGFが誇るロングセラー商品「ブレンディ」のリニューアルを担当したときのことが印象深いですね。多くのファンに支えられている商品なので、風味を大きく変えるわけにはいきませんが、その反面、さらなる改良の余地があるなら進化させるべきです。そこで、消費者テストを実施しました。一般モニターの方に、豆や焙煎度合いを変えた多数のサンプルを飲み比べていただき、高く支持されたタイプを中心に解析。この結果をもとに、新生「ブレンディ」のレシピづくりに入りました。幾度も試行錯誤を繰り返してレシピを確定させた後は、工場と協議しながら生産体制を整備。
こうして、新たな「ブレンディ」ができあがったのです。消費者からの反響も上々で、苦心しながら挑戦し続けた努力の積み重ねが報われた気がしましたね。ただ、それ以上にうれしかったのは、AGFの社員の探求心の旺盛さや、簡単には妥協しない真摯な姿勢を確認できたことです。社員一人ひとりが、それぞれの立場から、よりおいしいコーヒーを消費者に提供しようとストイックに臨んでいました。こうした風土こそがAGF最大の武器なのだと、とても心強く思いました。

03 真に求められるコーヒーを
生み出すために

現在は、社内初となるテーマの技術開発に取り組んでいます。テストをするたびに新たな問題・課題が浮上し、日々、工場関係者や設備メーカーの担当者と議論を重ねているところです。当面は、このチャレンジをきちんと成果に残る形で成し遂げたいですね。
また、将来的には、製品設計・技術開発を通じて、よりおいしいコーヒーをより手軽に楽しめるような商品を世に送り出したいですね。究極の目標は、ハンドドリップの味わい・香りをインスタントコーヒーで忠実に再現することです。ただし、ラボにこもっているばかりでは「真に消費者に求められるコーヒー」は生み出せないとも思うんです。営業として最前線に出てお客様のニーズに直接触れるなど、多様な経験を積んだうえで挑戦したいですね。

真に求められるコーヒーを生み出すために
学生へのメッセージ
自分なりの目標や根拠を思い出そう

私自身は「製品開発に携わって楽しんでいる自分」をイメージしてAGFへの入社を決めました。学生時代に思い描いていた働き方を実践できている実感があります。大学の学部やアルバイトなども、自分なりの目標や根拠があって選択しているはずですよね。
就職活動をはじめるにあたっては、このあたりを紐解き、真にやりたいことを明確にすることが大切だと思います。目標は、内定を勝ち取ることではなく、従事したい仕事に就くこと。この軸をブレさせずに努力していれば、結果はついてくるものです。頑張ってください。

※部署名は取材当時のものです