全バリューチェーンの安全・安心と品質向上

「調達」段階での取り組み

AGFグループは、全ての使用原材料が安全・安心であることを徹底確認しています。安全性の要求を満たすパートナー企業とのみ取り引きし、必要な品質条件を明確にして購買しています。

味の素品質保証システム「ASQUA(アスカ)?」基準にもとづき、品質管理の基準をクリアしている原材料メーカーとのみ、取り引きしています。また、サプライヤー企業とともに、定期的に品質監査を行い、安全性の強化・改善に取り組んでいます。

ASQUA(アスカ)

1997年に制定した味の素グループ独自の品質保証システムで、「Ajinomoto System of Quality Assurance」の略称です。「ASQUA(アスカ)」は、品質マネジメントシステムの国際規格「ISO 9001」を骨格に、食品衛生の管理基準の一つである「HACCP」※1 、適正に製造するための各種「GMP」※2などの製造の管理基準と味の素グループ独自の考え方や基準を付加して構成されています。

「ASQUA(アスカ)」の構成

※1 HACCP:Hazard Analysis and Critical Control Pointの略。安全で衛生的な食品を製造するための管理基準。

※2 GMP:Good Manufacturing Practiceの略。製品の製造管理に関する基準を示すもの。

良質生豆の購買

AGFグループは、コーヒー豆を原産地より船積みする前に良質のコーヒー豆のみを選別・購買する体制を構築しています。

農薬検査

AGFグループで使用するコーヒー生豆・茶葉については、ポジティブリスト制度?に対応して、該当するリストをもとに残留農薬分析を行っています。

ポジティブリスト制度

2006年5月の食品衛生法改定とともに施行された、一定量を超えて農薬が残留する食品の流通を禁止する制度です。農産物ごとに「残留を認める農薬(およびその量)」が設定されており、残留基準が定められているものはその基準を超えて、定められていないものは一律基準(0.01ppm)を超えて農薬が残留する食品の流通を禁止しています。

3次原料?まで安全保証

AGFグループは、使用原材料について3次原料までチェックし、安全保証を行っています。
パートナー企業と、全ての原料につき3次原料までの安全証明の提出をルール化し、その証明内容の確認のため全原料サプライヤー工場の定期的な監査を行っています。

3次原料

使用される原料の2つ前までさかのぼった原料のことです。例えば、商品に使用する「グラニュー糖」を購入する場合、「グラニュー糖」やその原料である「粗糖」だけでなく、「粗糖」の原料である「サトウキビ」=3次原料までさかのぼり、原産国・添加物使用状況などを確認しています。

原材料メーカーと共に

品質監査では、実際の生産現場におけるオペレーションや各種手順書、工程記録、検査記録などを精査し、味の素品質保証システム「ASQUA(アスカ)」基準への適合性、2次原料・3次原料の安全性、規格基準どおりに原材料が生産されているか、安全に保管され出荷されているかなどを検証しています。

品質監査は、国内メーカーのみならず海外のサプライヤーも含めた全工場を対象に行っています。

品質監査システム運用の仕組み

各原材料の安全性リスクレベルに応じて、更新監査は5年以内の間隔で実施