マネジメント体制

お客様をはじめとした、
さまざまなステークホルダーの皆様から信頼される企業であり続けるためには、
健全で誠実な企業経営の継続が不可欠です。
私たちは、健全な企業統治体制を確立し、
透明性が高く、倫理的で責任ある経営を実践しています。

コーポレートガバナンス

コーポレートガバナンスの強化・徹底のために内部統制を整備し、グループ経営全般にわたる企業価値の向上を目指しています。
株主総会は、味の素(株)を株主としています。取締役会は、経営の最高意思決定機関として、法令および定款に定める事項ならびにその他重要な事項を決議し、取締役および執行役員の業務執行を監督しています。
また、経営会議は、会社の経営に関する基本方針について協議し、会社の業務執行に関する重要事項を決定しています。
取締役および執行役員の業務執行の状況は、3名の監査役が監査計画にもとづき独立・公正な立場から監督しています。加えて、外部監査法人が会計監査を実施し、第三者の視点からグループ経営の適法性を検証するとともに、財務情報の信頼性と透明性の向上を図っています。
日常業務執行に対しては、内部監査を実施するとともに、企業行動委員会がコンプライアンスおよびリスクマネジメントに関する各種活動を行っています。

企業行動委員会

コンプライアンス

AGFグループにとってのコンプライアンスは、法令順守だけにとどまらず、「味の素グループポリシー」の順守も意味します。お客様や社会から信頼される企業を目指し、その基盤となるコンプライアンス体制を確実なものにしていきます。

<味の素グループポリシー(基本原則)>

  1. 1
    栄養改善の取り組み
  2. 2
    安全で高品質な商品・サービスの提供
  3. 3
    地球環境とサステナビリティ(持続可能性)への貢献
  4. 4
    公正で透明な取引
  5. 5
    人権の取り組み
  6. 6
    人財育成と従業員の安全確保
  7. 7
    コミュニティとともに
  8. 8
    ステークホルダーへの責任
  9. 9
    会社資産・情報の保護・管理
  10. 10
    公私のけじめ
  11. 11
    適切なガバナンスの構築と運用

企業行動委員会の活動

企業行動委員会は、「味の素グループポリシー」の周知徹底、AGFグループのコンプライアンス上の重要課題の対応、ならびにAGFグループホットラインに寄せられる通報および相談の対応を行っています。

AGFグループホットラインの設置

法令または「味の素グループポリシー」に照らし問題のある事実もしくは問題のあると思われる事実に関する通報および相談を受け付ける窓口として、社外の通報窓口であるAGFグループホットラインを設置しています。AGFグループホットラインは、AGFグループで働く人なら誰でも利用することができ、匿名での通報および相談も受け付けています。なお、ホットライン通報を行ったことを理由として不利益な取り扱いをしないよう社内規程に定めています。

コンプライアンス浸透・定着のための活動

「味の素グループポリシー」の周知、ならびに普段の業務の中での実践と各職場での定着を目的として、「AGP(味の素グループポリシー)を考える会」(従来は、「行動規範を考える会」)を2008年から継続して実施しています。

グループ討議の様子

<実施状況>

  • 第1期
    2008年10月~2011年9月(96回、980名参加)
    役員・委員会委員と社員との直接対話を全職場で実施。「行動規範」の理解を進めるとともに、その場で提起された問題点や提案に対し、委員会で対応を検討、改善につなげてきました。
  • 第2期
    2012年5月~2013年3月(27回、237名参加)
    全管理職を対象に、「行動規範」の中でも特に優先度の高い項目を組織ごとにテーマアップし、グループ討議を通じて、現状の問題点を掘り下げ、解決に向けた自職場での行動計画を共有してきました。
  • 第3期
    2013年6月~2014年3月(25回、250名参加)
    日々の業務の中に潜んでいるコンプライアンス上のリスクに自ら気づき、行動を改めることを狙い、業務に密着したテーマでグループ討議を行いました。
  • 第4期
    1回目 2014年6月~9月(22回、200名参加)
    2回目 2014年11月~2015年3月(22回、200名参加)
    実例をモチーフにしたケーススタディーを用いてグループ討議を行い、ルールを守らない真の原因(=本音)に向き合い、意識・行動を変えるきっかけづくりを行いました。(全ラインマネージャーが2回参加)
  • 第5期
    2015年7月~10月(37回、1,270名参加)
    AGFグループ全従業員を対象に、「行動規範」の理解・浸透のための説明会を実施しました。
  • 第6期
    2016年7月~10月(43回、1,322名参加)
    人権問題とハラスメントを題材として、AGFグループ全従業員参加による討議形式で「行動規範を考える会」を実施しました。
  • 第7期
    2017年10月~2018年2月(81回、1,292名参加)
    「行動規範を考える会」を開催し、ハラスメント事例について、グループ討議を行いました。
  • 第8期
    2018年10月~12月(54回、1,305名参加)
    「AGPを考える会」を開催し、コンプライアンス事例を題材に、防止のためのグループ討議を実施しました。
  • 第9期
    2019年10月~2020年1月(47回、1,260名参加)
    「AGPを考える会」にて、2018年実施したAGPアンケートの結果共有と風通しのよい職場風土醸成への活動をグループで討議しました。
  • 第10期
    2020年11月~2020年12月(25回+動画視聴、1,309名参加)
    「AGPを考える会」にて、コロナ禍におけるAGFグループ社員としてのあり方を学ぶとともに、ニューノーマルにおけるコミュニケーションのあり方をグループ討議しました。
  • 第11期
    2021年8月~2021年11月(64回、1,282名)
    「AGPを考える会」にて、コンプライアンスに関する考え方および従業員として必要な行動をAGFグループ全員で再確認しました。

リスクマネジメント

企業行動委員会の活動

危機等に迅速かつ適切に対応するための諸方策の策定・実施および実施状況の把握・点検、ならびに危機等が発生し、またはまさに発生しようとしている場合の、円滑かつ迅速な対応および適切な解決を図っています。

リスクの把握と特定

AGFグループ全体の企業活動に影響を及ぼすリスクを特定し、リスク評価にもとづいて対策を行っています。特定したリスク対策の進捗を経営会議および取締役会に定期的に報告しています。

事業継続計画(BCP

AGFグループでは、味の素グループの一員として、首都圏直下型地震、南海トラフ巨大地震などの発生を想定して、災害発生時の安全を確保するステージから事業復旧ステージに至る、BCPを策定しています。
また、安全確保のための、AGFグループ全事業所の耐震化、非常食・飲料水の配備、衛星電話の配置など、種々の対策を実施して災害発生に備えています。

Business Continuity Planの略

情報セキュリティ

AGFグループでは、「情報セキュリティに関するグループポリシー」に準拠した「情報セキュリティ規程」および関連マニュアルを制定し、制度面では、法務部門が、規程・マニュアルの周知や情報セキュリティの啓発に取り組んでいます。技術面では、DX推進部門が、会社データの流出を防止するための利用機器の限定、会社データへのアクセスの制限・記録、外部からの会社データへの不正な侵入の検知などを実施しています。
またFacebookやTwitterなどのSNSの普及に伴い、従業員がソーシャルメディアを利用する機会が増えているため、適正な利用を促す教育を実施しています。