ニュースリリース

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味の素ゼネラルフーヅ株式会社
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AGF、コーヒー豆から抽出した「コーヒー豆マンノオリゴ糖」
の整腸効果を解明&〈ブレンディミックスコーヒー〉で特保取得


 AGF(味の素ゼネラルフーヅ株式会社 社長 池田孝雄)は、コーヒー豆の健康面の効用に関する研究を進めてきています。その研究成果のひとつとして、コーヒー豆から「コーヒー豆マンノオリゴ糖(以下コーヒーオリゴ糖)」の抽出・精製に成功すると共に、「コーヒーオリゴ糖」には、優れた整腸効果があることを解明しました。
 この「コーヒーオリゴ糖」を入れ、整腸効果を訴求した、<ブレンディミックスコーヒー>が、去る11月12日に、コーヒー由来の成分を使用したコーヒー製品として初めて特保を取得しました。

1. 開発の経緯:  近年、コーヒーの健康面の効用に関する国内外の研究成果が数多く発表され、コーヒーの健康効果が注目されています。
 AGFでは、コーヒー豆の健康面の効用研究を進める中で、コーヒー豆に多く含まれるマンナンに着目、マンナンを原料に、「コーヒーオリゴ糖」を作り、その「コーヒーオリゴ糖」が整腸効果を有することを、昭和女子大学大学院 生活機構研究科 飯野久和教授との共同研究により検証してきました。AGFは、「コーヒーオリゴ糖」入りの製品化を進めて、特保申請をすると同時に、整腸効果以外の健康面の効用研究も深めています。
 関連会社の米国クラフトフーヅ社は、「コーヒーオリゴ糖」の製造方法を特許登録しています。

2.コーヒーオリゴ糖について:
・「コーヒーオリゴ糖」は下記の工程で生産されます。【図1】
・「コーヒーオリゴ糖」は、コーヒー豆から生まれた糖質で、マンノースが2-10分子結合した糖類の総称です。
・天然由来で、難消化性、ビフィズス菌増殖効果、低カロリーなどの優れた特性を持ちます。

3. AGFと昭和女子大学 飯野教授共同研究による「コーヒーオリゴ糖」の整腸効果の解明:
・難消化性

ヒトの体内での消化酵素では、ほとんど分解されない、難消化性のオリゴ糖であることを確認しました。【図2】
・ビフィズス菌増殖効果

ビフィズス菌の中でもヒト成人腸内の優勢菌であるadolescentis(アドレセンテイス)のみに利用されます。また、小腸下部でも、ビフィズス菌が育ちやすい環境が保たれます。
一方、腐敗菌には利用されず、極めて選択的利用性が高く、ビフィズス菌増殖機能を持ちます。
【図3】
・排便でみた効果

1日1g又は3g、2週間の摂取で、排便日数、回数ともに有意に増加することを確認しました。【図4】

4. <特保>を取得した「コーヒーオリゴ糖」入りミックスコーヒー :
製品:〈ブレンディ〉コーヒーオリゴ糖入りカフェオレミックスコーヒー
スティックタイプ 10.5g×8本入り
特保取得日:2004年11月12日(金)
表示許可内容:コーヒー豆マンノオリゴ糖を配合しており、ビフィズス菌を適正に増やして腸内環境を良好に保つので、お腹の調子に気を付けている方に適します。
関与成分:コーヒー豆マンノオリゴ糖 0.5g/杯
発売予定日:来年3月を予定
製品摂取後の効果:1日2杯2週間摂取でのビフィズス菌増殖(図5)
排便で有意な効果を確認(図6)

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