AGF®ストーリー

コーヒーへの想い

「コーヒーのプロを極める」という終わりなき道
~社内資格「コーヒー検定」~

執筆:2022年6月

読了目安:約6分

 味の素AGFに入社した社員は、オンライン研修プラットフォームを通じて、コーヒーに特化した当社独自の学習コンテンツにいつでもアクセスすることができます。
 さらに、一人ひとりがコーヒーに関する知識やスキルを高められるよう、社内資格「AGF®コーヒー検定」試験が年1回実施されています。
 今回は、このコーヒー検定の概要と上級プログラムを卒業した「AGF®コーヒーマイスター」と呼ばれる社員たちをご紹介します。

自らの言葉でコーヒーの価値を伝えてほしい

2014年に開始した社内資格「AGF®コーヒー検定」は、初級・中級・上級の3つのコースが設けられています。検定試験の内容は、主に既述のコーヒー学習コンテンツから出題され、中級試験で90点以上を獲得すると上級コースにエントリーすることができます。その中から選抜された10名ほどの社員が進むのが、上級者向けのプログラムです。
 このプログラムは、初級・中級で学んだ知識を実技を通じて体得していく狙いがあります。

 現在この検定を担当する人事部の畠山さんは、この社内資格について次のように説明してくれました。

 「この検定制度には、社員が自分自身の言葉でコーヒーの価値を語れるようになってほしいという期待が込められています。また、社内外からのコーヒーに関する相談に応えられる社員が増え、周りに影響を与えることができれば、当社のコーヒー文化や風土の醸成にもつながるのではないかと考えています。」

ご自身も中級合格者である畠山さん

 上級プログラムには、官能評価や焙煎の体験、生産工場の見学、マーケティングリサーチなどが含まれており、受講者は約1年を通じて学習していきます。このプログラムを修了した社員には『AGF®コーヒーマイスター』という称号が与えられます。

それぞれの立場でコーヒーを伝える社員たち

 あくまでも任意で取得する社内資格。上級レベルまで進もうと考える社員のモチベーションについて、畠山さんは次のように語ります。
 「上級プログラムへと進む社員は『コーヒーの知識を深めたい』『お取引先でコーヒー教室を開催したい』など、モチベーションは様々です。」

 アライアンス生産部の黒島さんは上級プログラム3期生で、2019年に『AGF®コーヒーマイスター』となりました。アライアンス生産部でギフト商品の生産に携わり、その後、現在のSCM推進部でギフト商品の需給管理業務を行っています。

「コーヒーの会社にいるからには、もっとコーヒーを極めたい」というのが、黒島さんがコーヒー検定を受けたきっかけ

 黒島さんは、上級プログラムで体験したことについて、次のように語ってくれました。
 「いろいろな部門から集まってきた人たちと勉強することで、多くの気づきがありました。特に営業職と市場調査を行った際は、営業ならではの視点や意見に触れることができ、いい刺激になったと思います。この1年間のプログラムを通じてコーヒーを極めようとする同志を得たことは財産です。
 また、プログラムの一環でアメリカを訪れた際は、ポートランドの『Coava』、シアトルの『Fundamental』という有名なコーヒーロースターを視察する機会に恵まれました。彼らのコーヒーに対する『情熱』が、コーヒーを通じて『表現』されているようで、心を打たれました。」

 大阪支社で営業を務める三本さんは、2019年に『AGF®コーヒーマイスター』となり、お取引先が主催する社内勉強会や料理教室で、コーヒーをより深く知る情報やおいしいコーヒーの淹れ方など、お話しする機会をいただいています。

お取引先の社内勉強会で登壇する三本さん

 「コーヒーに関する広い知識を持つことで、コーヒーの奥深さや魅力を伝えながら客観的な視点で自社製品を説明したい」というのが、この検定を受けるモチベーションであった三本さん。
 現在も、お伝えする知識や情報の「わかりやすさ」を意識し、日々お客さまやお取引先と接しているそうです。

お客様向けコーヒー教室の様子

コロナ禍でも豊かな「学び」の機会を

 新型コロナウイルス感染症の影響により、コーヒー検定の実施方式は対面からオンラインに切り替わりました。
 今後のコーヒー検定のあり方について、畠山さんは現在取り組んでいることを紹介してくれました。
 「上級プログラムの一環として組まれていた海外視察は中止になるなど、環境の変化に対応せざるを得ない状況が続いています。しかし、このプログラムは、学んだことをリアルに体験することで知識を体得していくことを重視しています。加えてプログラムを受講するメンバー同士が同じ体験を共有し語り合うことで、それぞれが自分自身の言葉でコーヒーの知識や価値を社内外に語れるようになると考えています。今後も実施方法を試行錯誤しながら、向上心ある社員が学ぶ機会を得られるよう尽力していきたいと思います。」

 人事部では、新たな取り組みの一つとして、上級プログラムの受講者本人とプログラム内容を一緒に作るパートを取り入れはじめたそうです。

 味の素AGFでは、このような取り組みのように、学ぶ意欲のある社員の主体性や自律性を重んじ、チャレンジや成長を楽しめる環境や基盤を整えていきます。

  • 組織名や所属、肩書、業務内容、商品情報等を含むすべての記載内容は、各取材及び執筆時点のものです。

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