コーヒー大事典

私たちAGF®のコーヒーは、さまざまな分野・技術の専門家の手を介して、お客さまの元へと届けられています。
「最高の一杯をお届けしたい」という思いのもと、持てる技術と知識を総動員して取り組む、舞台裏で活躍する「コーヒーのプロフェッショナル」をご紹介します。

コーヒーのプロフェッショナル【品質管理の専門家】

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【品質管理の専門家】

コーヒーは生き物。不適切な取り扱いをすれば、その品質は簡単に損なわれてしまいます。
AGF®では、コーヒーの原料となるコーヒー豆等の素材や、完成した製品の品質チェックなどを、「品質管理グループ」が担っています。
AGF®の美味しさを守る「砦」のお仕事を、のぞいてみましょう。

<話し手>

AGF® 管理部品質管理グループ
栂原礼子(とがはらあやこ)

3年間の総務グループ勤務を経て品質管理グループへ。
5年にわたり、豆や製品の品質管理を担当。
コーヒーは「気分によって甘さやミルクの量を変えて楽しむ」のが好き。

「原料」と「製品」、両方の品質をチェック

AGF®のコーヒーの品質に責任を負う品質管理グループ。そこでは、コーヒー豆等の「原料」と完成した「製品」の、両方の品質管理を行っています。また、完成した製品の検査は「風味」と「衛生」の2つの側面から、厳しい基準のもとに行われています。

「まず原料であるコーヒー豆の検査ですが、こちらは輸入前に行います。生産国に実際に行って、出荷前のコーヒー豆の色、味、香り、傷がないか等を確認。AGF®のコーヒーにふさわしい品質かを、しっかりと確認しています。コーヒーの味わいは原料となるコーヒー豆の品質に大きく影響されるため、輸入前に厳しい目でチェックすることが必要なんです」。

良いコーヒーを作るには、コーヒー豆の質にこだわることが大切だと話します。

「同様に、完成した製品についても、私たちが最終検査を担当しています。ランダムにサンプルを抽出して、味・香り等がAGF®の製品としてふさわしいものとなっているかを確認。さらに、『微生物検査』によって、衛生面での安全性が確保されているかを確認しています。

美味しさへのこだわりはもちろんですが、大前提として『安心して飲める』製品になっていることも重要です」。

細かな味・香りの違いに気付ける「五感」

コーヒーの品質管理を行う検査員は、味や香りのわずかな違いにも気付ける、まさに「コーヒーのプロフェッショナル」。その能力を維持するためには、日頃からの努力が必要です。

「私たちの仕事では、製品の味や香りを自分自身の味覚・嗅覚を使って検査します。わずかな違いにしっかり気付けるよう、定期的な官能トレーニング(味覚や嗅覚の訓練)は不可欠です。また、日頃から体調管理に配慮し五感が正しく機能するように気をつけたり、検査の前は、刺激の強い食べ物を控えるなど、注意をしています」。

特に風味検査は、お客さまに製品をお届けする直前の、いわば「最後の砦」。常に緊張感を持って検査にあたっているそうです。

コーヒーにとって「味わい」はもちろん大切な要素ですが、同様に大切なのが「安心して飲める」こと。AGF®では、お客さまに高品質のコーヒーを安心してお楽しみいただけるよう、今日も検査員の鋭い味覚・嗅覚で、その検査を行っているのです。

<お客さまへ一言>

コーヒーにはさまざまなカテゴリ、産地、味わいのものがあります。ぜひいろいろお試しいただき、お気に入りを見つけてください。私たちの作った製品がそこに加えていただけて、ひと息つく時のお供になれたら嬉しいです。

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